住宅を手放す際、「買取してもらって早く現金化したい」「できるだけ高値で仲介売却を狙いたい」など、人によって希望や優先順位が大きく異なります。
離婚や相続で時間がない方はスピード重視の買取スタイルを選ぶかもしれませんし、住み替えローンを検討している方は仲介で高く売れれば後の資金計画が楽になるでしょう。
本記事では、「買取（売却）スタイル」と「仲介スタイル」を得意とする企業を一挙に比較し、それぞれがどんな強みを活かして売主をサポートしているかを探っていきます。
売主の事情やライフスタイルに合った方法を選ぶことが、後悔のない売却を実現する近道となるでしょう。
目次
売却と仲介のメリット・デメリット
不動産を「売却（買取）」するか「仲介」で売り出すかは、価格・スピード・手間など、売主の事情によって最適解が大きく異なります。
たとえば、離婚や相続で早急に現金が必要な状況では、即金性に優れた売却（買取）のメリットが際立ちますが、時間に余裕があれば仲介で高値を追求できるかもしれません。
ここでは、両者を選ぶうえで押さえておきたいポイントを「価格」「スピード」「手間」の3つの観点から深掘りします。
価格・スピード・手間の観点
価格面
•売却（買取）
不動産会社が直接買い取るため、一般的には周辺相場よりやや低めの価格が提示されることが多いです。
ただし、売主にとっては大掛かりなリフォームや広告・内覧対応の手間が不要であり、追加費用のリスクも小さい点が大きな魅力となります。
離婚・相続などで「とにかく早く資金を確保したい」ケースでは、仮に相場より安くなっても、早期現金化によるメリットが勝る可能性が高いでしょう。
•仲介
広く買主を募集できるため、物件の条件が合えば高値で売れる可能性があります。
広告や内覧を十分に行い、買主が複数現れれば競合が生じ、結果的に希望価格以上で成約できることも。
一方で、市場の反応が薄い場合は値下げ交渉が避けられなかったり、売却までに時間がかかり、離婚や相続など「期限が決まっている」ケースでは資金繰りの計画が狂うリスクも考えられます。
スピード
•売却（買取）
不動産会社が買主となるため、査定から契約、決済まで1週間〜1ヶ月程度で完了することが多いです。
住み替えやリースバックを検討する場合にも、資金化のタイミングを明確にできるため、離婚・相続で早急に現金が必要な状況にマッチしやすいでしょう。
•仲介
全国的な平均では3ヶ月程度が売却完了の目安とされますが、物件によっては半年以上かかることも。
内覧や広告展開などをじっくり行うため、離婚・相続の切迫した事情がない場合や、なるべく高値を追求したい売主には向いています。
スピード査定に力を入れる不動産会社を選べば、タイムロスを減らしつつも仲介のメリットを活かせる可能性が高まります。
手間
•売却（買取）
不動産会社が直接買い取るため、基本的に内覧回数が少なく、リフォームや荷物整理をあまり行わなくても済む場合があります。
たとえば離婚のドタバタで荷物を片付ける時間がない、相続した家に遠方から通う余裕がない…というケースでも、会社によっては荷物そのままでも買い取ってくれるプランがあるなど、売主の手間を最低限に抑えることに特化したサービスが存在します。
•仲介
売主が広告・内覧対応、価格交渉などを不動産会社と二人三脚で行うため、時間と労力はそれなりにかかるのが実情です。
しかし、買主候補が納得するまで情報提供や内覧を繰り返すことで、高値売却が現実味を帯びる点は大きなメリットです。
住み替えローンの組みやすさや、リースバックの可否など、柔軟にプランをアレンジしやすいのも仲介の特長です。
ライフスタイルに合った選択
•離婚・相続で早急に現金が必要：売却（買取）
離婚で財産分与を急ぐ、相続税の申告期限が迫っているなど、「とにかく時間がない」場合には売却（買取）が向いています。
ローン残債の清算や名義問題の解消がスピーディーに進み、リースバックなどを併用すれば家を出ずに解決できるケースも。
•時間に余裕があり高値を追求したい：仲介
周辺物件の成約状況を見ながら価格設定を調整し、買主が複数現れれば競合による価格アップも期待できます。
離婚や相続などの事情があっても、資金をすぐに必要としない場合には、あえて仲介を選び、住み替えローンやリフォーム費用の工面を計画的に進めるのも一手です。
•住み替えローンを組む計画、リースバックで様子を見る
住み替え先への投資を大きくしたい、またはリースバックでしばらく住み続けたいという場合、「売却価格が多少高くても時間をかけて買主を探す」仲介が向いています。
一方で、離婚後にリースバックや住み替えを検討するなら、まずはスピード優先の売却（買取）を選択し、落ち着いてから将来プランを考えるという流れもあり得ます。
「時間を優先して早く売りたい」のか、「ある程度時間をかけても高値を狙いたい」のかによって、売却（買取）か仲介かを選ぶ基準が分かれます。
離婚・相続など急を要するケースでは即金性に特化した売却（買取）が便利ですが、物件の特性や住み替えローンの利用状況次第では仲介のほうがメリットが大きいことも少なくありません。
最終的には、不動産会社の提案や査定を複数比較しつつ、自分にぴったりの選択肢を見極めることが肝心です。
スタイル別おすすめ企業5選
ここからは、売却に強みを持つ企業と、仲介に長けた企業をそれぞれ解説します。さらに、売却と仲介の両方に対応し、「売却保証制度」など独自のプランを用意している会社にも注目します。
株式会社アイーナホーム
引用元：株式会社アイーナホーム HP
荷物の整理やリフォームを最小限に抑えながら、早期売却を実現
1.会社の特徴
函館や北斗、七飯など道南エリアで積極的に中古住宅の売買を行い、「可能な限り手間をかけずに売却したい」という売主のニーズに応えるサービスを展開。
相続や離婚などの事情で荷物整理が進まない場合でも、スタッフがスピーディーに現地査定と書類手続きの流れを提示してくれるため、手間と時間を大幅に削減できるのが魅力。
2.強みと事例
•直接買取でリフォーム不要
築年数が古い物件や状態に難がある物件でも、社内でリフォームやリノベーションを行い再販するノウハウがあるため、売主が改装費用を負担せずに短期間での現金化を狙える。
•荷物そのまま＋リースバック
片付けが終わっていない状態でも相談が可能で、買取後に一定期間住み続けたい場合はリースバックプランを用意。離婚や相続で落ち着くまでの間、自宅に住めるメリットがある。
3.売主目線のメリット
•スピード査定で早期売却
相続税の支払い期限が迫っているなど、時間が限られたケースでも素早く対応。査定から契約までのステップがスムーズで、不安要素を最小化。
•手間を省きつつ高値も狙いやすい
リフォーム不要の買取に加え、状況によっては仲介を選択して高値を狙うなど、売却スタイルを柔軟に選べるのが大きなポイント。結果的に費用対効果の高い売却方法を見つけやすい。
